大学卒業後、自動車会社に就職。以来、仕事と家庭に忙しく、実は学生時代は結構アウトドア派だったのだが、なかなかできずにいたという。 仕事関係の展示会に出展していたところ、隣で行われていたアウトドアの展示会で魅力的な話を聞き… おもしろそうと直感した筒井さんは、その1週間後、檜原村へ… あれから1年。今ではほぼ毎週キャンプをしている。今日も森の中のテントサイトでお話を伺いました。
1週間後、森へ
木田:筒井さんはどちらにお住まいなんですか?
筒井:東京都町田市です。
木田:お仕事は?
筒井:自動車会社で新しい色の開発をしています。
木田:これまで森とは縁があったんですか?
筒井:全くなかったです。クルマの展示会があって出展してたんです。
木田:はい…
筒井:その隣のブースでアウトドアの展示会があって、そこに青木さんが来ていて…
「呼吸の時間ですよ」の運営メンバーの1人である青木は、檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」の代表。会社所有の森林の一部をキャンプ場とするサービス「MOKKI NO MORI」のPRでアウトドアショーに出展していた。
MOKKI NO MORIは”森の生活を楽しむ”会員制のキャンプ場で、檜原村に4ヶ所、合計45ha(東京ドーム10個分)の広大なフィールドを持つ。
木田:そこで話を聞いたんですね?
筒井:そうです。そこで青木さんからMOKKI NO MORIの紹介を受けまして、その1週間後にちょうどあった見学会に参加して、すぐ会員になりました。
木田:1週間後は早いですね。
筒井:トントントンという形で…。
木田:アウトドアに興味はあったんですか?
筒井:実はあったんです…
木田:それはどこかで聞いて、おもしろそうだと思ったんですか?
筒井:やってたんですよ、昔。
木田:そうなんですか?
筒井:ええ、30年ぐらい前。学生の頃…
北海道をサイクリング旅〜二十歳の頃〜
木田:実はこのインタビューでは毎回、その人の二十歳の頃はどんなふうだったのか聞いてまして…
筒井:そうなんですね
木田:そうなんです 笑
筒井:大学でサイクリング部をやってて、自転車に道具を積んでキャンプやったりしてました。北海道なんかは、フェリーで行って、キャラバン隊みたいに荷物を自転車の前にも後ろにも、荷台にもつけて、1日100km以上ですかね、走って、その場でキャンプというのをやってました。
木田:わ〜、おもしろそう。元々結構やってたのが、一時離れていたという感じなんですね。
筒井:そうそう。
仲間が増えていく
木田:話、戻りますが…、青木へは筒井さんから話しかけたんですか?
筒井:どっちだったかな…。興味があったんで、何やってるんですかと聞いたら、紹介されまして。
木田:もし、隣の出展に青木がいなかったら…
筒井:やってないです…。あるいは、やってたかもしれないですけど、今みたいに毎週キャンプするのとは違ったかもしれないです。これも何かの縁ですね 笑
木田:ここの楽しさは何ですか?
筒井:だだっ広いじゃないですか、それが何か面白そうだなと思って。あとは会員同士のつながりですね。夜、一緒に酒飲んだりとか楽しいです。
木田:いいですね。
筒井:仲間が増えていくんですよ。森を起点にネットワークが広がるというか。ここに来てなかったら会わなかっただろう人とも知り合えたり…
森は落ち着ける〜この気持ちの良さを広げて行きたいですね
木田:会社の方にもこの楽しさを知ってもらいたいですか?
筒井:そうですね。会社の人たちには毎週こんなのやってるよと、写真見せたりしてるんですよ。
木田:皆さんの反応は?
筒井:すごいね、という感じです。子供がまだ小さかったりするとできなかったりするので、羨ましがられたり。
木田:森のいいところは何でしょうか?。
筒井:落ち着けるところ。
木田:この気持ちの良さ、広げていきたいですね。
筒井:一度、会社の若い子を連れて来て宿泊したことがあるんですが、楽しそうでしたね。
木田:良かったです。
筒井:ええ。
木田:それにしても、ほぼ毎週はすごいですね。
筒井:初めは非日常を楽しもうとこっちに来てたんですけど、いつの間にか、こっちが日常になってきました 笑
TEXT:木田 正人 PHOTO:木田 正人