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メンバー紹介 2023.03.19

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

のんびりする時間は大事。意識的に作っていきたい

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webデザイナーとして歩んでいた道半ば、2016年に株式会社森未来という林業スタートアップの創業メンバーとしてジョイン。林業には縁もゆかりもない生活から、日々山の人々と関わり合うようになり、林業に尊さを感じ、惹かれていく。2020年にcotri, Inc.というデザイン事務所を設立。「森とコトリと人々と」をテーマに自然に寄与するデザインワークに励んでいる…

木田:普段の仕事で落ち着く場所は?

金久保:自分のデスクに座ると落ち着きます。閑散とした雰囲気ではありますが…

木田:前回、緑が好きというお話がありましたが、デスク周りにグリーンはあるんですか?

金久保:部屋は日当たりが悪いので何もないですが、会社では1階がショールームになっていて、日当たりがいいんです。僕が勝手に植物を買ってきて、そこで育ててます。

木田:育てている?

金久保:めっちゃ手入れしてますよ。虫がついてると、ウエットティッシュで拭う。愛でてます(笑)

木田:その時間が癒し?

金久保:その時間が癒しですね、確かに。実は自分の家にもあるんです、観葉植物が。その手入れをしてる時間がだいぶ好きですね。

植物に命があるという感覚が強い。だから枯れた時はショックが大きい…

木田:そうなんですね。

金久保:観葉植物も場所によって元気があったり、なかったりするんですよ。こっちの場所が好きなんだなとか、こんなふうにやるといいんだなとか、育てて行くうちにコツがだいぶ分かるようになりました。元気がなかった植物が元気になって行くさまを見るのは楽しいですね。

木田:数はどれくらいあるんですか?

金久保:30くらい。

木田:結構ありますね。大きいのも?

金久保

僕より全然大きいのがあります。パキラなんですけど、30年生くらいのがあって、天井に葉っぱいっぱいくっついてる。今住んでるマンションがちょうど南向きで、日がさんさんと入ってくるんですよ。植物たちからしたら絶好の部屋なんです。

木田:引っ越し大変ですね。

金久保:今の部屋から引っ越すのは大変ですね。前に住んでたところでも多かったんですが、そこからなんとか全部持って来たんですよ。なんですけど、今また増えてるので、ここから引っ越す時は大変。

木田:手入れはどんなことをしてるんですか?

金久保:水やりですけど、ちゃんと考えてやってるんですよ。シマトネリコの大きいのを新しく買った時、一旦、北の方に置いたんですよ。そうしたら葉っぱを落としちゃって…、これはまずいと。調べたら日が当たる方がいいとあるので、南側の玄関に出したんです。だけど、どんどん葉っぱを落として、これは枯れるかなと…実は水が原因だったんですね。日がすごく当たる分、すぐ乾いてしまうんです。それに気づいてから、水を毎日のようにたっぷり与えたら、だいぶ取り戻してきてます。

木田:結構いろいろあるんですね。ところで、どれくらいの期間で集めたんですか?

金久保:ここ7、8年くらいで、少しずつ増えて行った感じです。

木田:社会人になってから…

金久保:そうです。社会人になってから買うようになって。

木田:癒しを求めてる…

金久保:ですね…植物は僕の中で生命があるものって認識なんですよ、だから家の中に1人じゃないみたいな感覚があって…。ちょっとやばい感覚なんですけど(笑)

木田:結構本気ですか?

金久保:そうですね。好きです。植物に生命があるという感覚が強いんですよ。だから枯れた時はショックが大きい。割とその感覚は、今、林業に近いところで仕事してますが、木1本1本にもあったりしますね。

木田:植物はやる気を失くすとすぐ枯れますね。しばらく水をやらないとか…

金久保:自分のライフスタイルに左右されますよね、ライフスタイルが荒れてる時は、手入れが雑になったり…

波が立たない、静かな海を船で四国へ

木田:何もしたくない、というような時間は?

金久保:めっちゃ疲れたという感覚が正直なくて…。わ〜っと毎日が動いてるから、あんまりそこまで感じる瞬間がないのかもしれないです。とはいえ、植物の手入れをしてる時は、ぼうっとしてたりとか、せかせかせずにのんびりやってますよ。

木田:好きな土地というか、場所はあるんですか?

金久保:緑があって木陰があって涼しい所が好きですね。神宮のようなところ。御神木のような大きな木があって、ひんやりした感じ…。あの雰囲気が好きなんですよ。

木田:仕事を放り出して、そういう場所に行ってみたくなりませんか?

金久保:ないですね、というか、できない環境があって…でも、昨年の春、香川に行ったんですよ、二泊三日で。それは結構大きな旅行だったというのがあります。仕事100%で行ったわけじゃないので結構のんびりした時間が過ごせました。こういう時間大事だなと…意図的に作って行かなきゃと思ってます。

木田:香川はどこに行ったんですか?

金久保:直島。地中美術館。瀬戸内芸術祭を外して行ったので人も少ないし、しかも1人だったので気を使うこともなく、気が向くままに歩いて…。良かったですね。船で行ったんです。

木田:船、いいですね。

金久保:確かに。非日常感を感じました。波が立たない、静かな海でした…。行きの飛行機の中から見えたんですが、すごい綺麗でしたね。

木田:うどんは食べました?

金久保:食べました。2回。はなまる形式の取りに行ってお会計する形式のものと、普通にレストランみたいな所。森未来で一緒だった秋吉君が香川に住んでるんですよ、その秋吉くんが案内してくれて…高松市内や、まんのう町辺りまで行きました。四国は初上陸だったんで、また行きたいですね。

〈つづきます〉

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

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