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メンバー紹介 2023.02.5

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

岩手県久慈市での夏休み、そして「植村直己物語」へ

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母方の実家がある岩手県久慈市で過ごした夏休み。寝台列車に乗って向かったそこは、海も川もまるで別世界。大阪の川や田んぼといった”日常”とは違う種類の自然を体感したひとときだった…

青木:向こうの川は綺麗でした。とくに海が綺麗だったんで、すごい、いいなーと。あと、当時ね、田んぼにホタルがすごい出てたんですよ。

木田:ホタルですか…

青木:でもあれ、夏休みだったのかな…。東北のホタルは夏に、7月後半とかなのかな。

木田:どうでしょう。

青木:でも、ホタルが出てたんですね。ホタルが田んぼを埋め尽くすみたいな。

木田:へ〜、すごいですね。

青木:そうです。すごかったんですよ。あ、いま、チラッと調べたら、八戸でヒメボタルが7月中旬に見頃と出てます。

木田:じゃ、夏休みですね。

青木:そういうのを見て、驚いたり。そのころから自然の中で遊ぶのが好きでした。

木田:大阪と岩手、どっちが好きでした?

青木:どうですかね。岩手は好きでしたね、非日常だったので。

木田:非日常…

青木:当時は移動するのも寝台列車だったりするんですよ。大阪から、乗り継いだのか、1本で行けたのか忘れちゃいましたけど、寝台列車に乗る、二段ベットに乗る、あのワクワク感、あれは楽しかったですね。だんだん田舎に行くみたいな。

木田:非日常の世界にだんだん行く。

青木:そう、そう。だって、普通に考えたら、電車の中で夜が空けてとか。

木田:普通ないですね。

青木:ですねよね。あれはおもしろかった。

木田:夜が明けると全く違う世界。

青木:そう、そう。小学生のころはそんなことばかりやってましたね。ちょうどファミコンが出た世代だったので、友達の家でやったり、もちろんそういうのもありましたけど、岩手は非日常だから、滅多にないから、頭に残ってます。その楽しさとか。

木田:なるほど。

青木:そうだ、大阪の中で1回引っ越してるんですよ。

木田:そうなんですか…

青木:生まれてから幼稚園までは此花区西九条というところにいて、小学校からは茨木市。大阪の中でも田舎なんです、郊外というか。だから、田んぼがあったり、池があったりしたんですね。

映画「植村直己物語」と出会う

木田:小学校時代をそう過ごしてきて、どっかであの映画を見るんですよね。

青木:そうそう。ふふ。どのタイミングかは忘れちゃいましたけど、中学生だったと思うんです、「植村直己物語」。

木田:テレビで見たんですよね。

青木:テレビだったですね。

木田:80年代ですよね。

青木:そうです。だから、リアルに植村直己さんが騒がれていたことは知らないんですよ。

木田:なるほど。僕は、小学校のころでしたね、植村直己は。

青木:じゃ、騒がれてたときを知ってるんですか?

木田:すごい熱中してみてたわけじゃないですけど、北極縦断とか、グリーンランドとか、テレビで見てましたよ。

青木:へ〜

木田:外国の旅物が好きだったんですよ、「キャラバンⅡ」って知ってます?

青木:知らないです。

木田:TBS系の番組で、情報番組的なものの中に、10分くらいだったかな、コーナーがあって、外国を旅する。いろんなとこに行ってるんですよ、アフリカとか。

青木:それ誰が行ってるんですか? タレントとか?

木田:全然覚えてないけど、1年とかかけて行ってるんです。で、ケニアから地中海まで行くとか、何かしら行程があって、パジェロ的なクルマで行くんですよ、それを毎朝少しづつ見る。

青木:朝、やってるんですか。

木田:朝。学校行く前。

青木:へ〜。

木田:それを毎朝見てたんです。で、何かの懸賞に応募してTシャツが当たったこともあった。

青木:そうなんですか。

木田:胸に「キャラバンⅡ」のマークがついている…

青木:昔からそういうの好きだったんですね。

木田:好きでした。というか、それで好きになったかもしれない。めっちゃ面白かった。

青木:いまでいう、「水曜どうでしょう」的な…

木田:あ〜、う〜ん…、ちょっと違うかも。でも、何人かでクルマで旅をするんですよ。ま、それはそうと、植村直己…

青木:そうですね。

木田:植村さんは迫力が半端なかった! 髭も凍ってたり、顔の色もすごかった。

青木:ナショジオの写真なんか、日焼けして皮がズルムケみたいなね。

木田:これはやだなって思った。

青木:ははは。まじすか。子どもにも。

木田:「キャラバンⅡ」とは違った 笑

青木:そうですね。で、そうそう、植村直己物語を見て、当時、本物のリアル植村を知らなかったんで、僕は当時は西田敏行が本物だと思ってたんですよ、わー、すげー人がいるなって。

青木亮輔インタビュー第一話「山仕事やってるせいか、なんか違和感あるんですよね。家にいるのが」はこちら

〈つづきます〉

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

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