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メンバー紹介 2022.12.9

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

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森には縁もゆかりもないwebデザイナーが、日々山の人々と関わり合うように。あるきっかけから林業の時間軸の長さにロマンを感じ、惹かれていく。2020年にcotri, Inc.というデザイン事務所を設立「森とコトリと人々と」をテーマに自然に寄与するデザインワークに務めながら、“東京の木で家を建てる”株式会社小嶋工務店のデザイン責任者として広報・マーケティングに従事している。

木田:まずは森との出会いを教えてください。

金久保:森との出会い、そうですね、森未来が起点になるかとは思うんですが、僕の場合。きっかけを作ってくれたのはその時の社長の浅野さんが、林業を持続可能にするというビジネスモデルの話をしてくれて、そこで林業を初めて意識しました。

木田:初めて意識した?

金久保:林業のバックボーンが何もなかったので。農業や漁業はなんとなくイメージつくけど、林業は全くイメージつかなかったです。浅野さんの話を聞いて、そういう仕事があるんだなって。そんな感じでしたね。

木田:それを聞いてどう思いましたか?

金久保:純粋に素敵な仕事だと、ロマンのある仕事だなと思いました。野菜とかとの時間軸とはもう桁が違う、何十年という時間軸の中で育った木を、自分の代で植えた木は自分で伐れるわけじゃなくて、世代を通じて継承していく林業という生業が純粋にロマンがあって素敵だなと思いました。

木田:なるほど…

金久保:面白そうな世界があるなと。

木田:時間軸が長いことが一番グッと来たところですか?

金久保:そうですね。あと緑が好きだったというのがあります。観葉植物が好きなんですよ、部屋に緑がある。緑って落ち着くな、癒しがあるなって、元々ベースは持ってたのかもしれない。

木田:緑が落ち着く…

金久保:子どもの頃、3年だけロンドンに住んでたんです。そこでは一軒家を賃貸で借りてました。庭が無茶苦茶広くて、そこまで森じゃないですが、結構大きい木がたくさんあって。家が木に囲まれてた記憶が強く残っています。それもあって緑が好きというか、落ち着くのかなと…

木田:昭島も山や自然に近いですよね。

金久保:それもありました。多摩川が好きなんですよ。自転車でちょっと行ったら3、4分で多摩川に着いちゃうところに住んでました。小・中・高、社会人になってからも1人で川に行ってました。川の方へ行くと山が近く見えるんです。

木田:多摩川、いいですね。

金久保:水が綺麗で、普通にじゃぶじゃぶ入ってました。こういう自然はいいなって。

木田:ところで、浅野さんに話を聞いた時は、前の会社にいたんですか?

金久保:勤めてました。新卒で入った会社ですね。

木田:ではそこを辞めて森未来に来いと。

金久保:記憶が曖昧なんですけど、確か1度声かけてもらってから、実際に森未来に入社したのは1年後だったと思いますね。

木田:1年前から誘われていたんですね。

金久保:そう、誘われていました。

木田:そこで林業面白いかもと思った…?

金久保:林業が元気になれば地域も元気になるという森未来の考え方があって、僕はその林業を入口にしたスタートアップで、新しいビジネスをやるということが面白そうだなと感じました。

木田:なるほど。いまどうですか?

金久保:森未来からだと6年ですかね…林業についての知識はまだまだ乏しいんですよね、まだ表面で見ているところがたくさんあって…。川下の方の課題は見えるようになってきたかなと思います。

木田:山の仕事はまだ…

金久保:まだ見えないです。

木田:仕事は忙しいですか?

金久保:忙しいですね。まだ2年目なので心配なっちゃうんですよね、何かやってないと不安になるところがあって前倒しでやっちゃうとか…

木田:基本的に小嶋工務店に出勤してるんですか?

金久保:そうです。何時に来てねというのはないですけど、9時ごろには着くように行って、出たり入ったりですね…

木田:cotriの部屋がある?

金久保:一階の奥の一部屋にパーテーションで区切って、一つ空間をいただいてます。大体そこにいます。閑散とした、the事務所ですね。

木田:休みは取れてますか?

金久保:世間一般、土日休みが多い中で、工務店は土日の打ち合わせがあるんで、会社が動いてるんですよ。部署によって休みがバラバラだったりで、常に誰かしら会社にいるんですよ。そういう空間なんでオンオフが分からなくなって、その流れに合わせて毎日行っちゃってるところもあります…

木田:将来はオンオフ分けたいですか?

金久保:今は独り身で割と自由気ままにやってる部分もあるんですけど、今後結婚したりとかなってくると、考え方変えないといけなくなってくるんだろうなとは思います。

木田:この先の展望は?

金久保:今やりたいことができてるので、これを継続していきたいですね。永続的に続けて行くには、何かしら変化する必要があるんです。スパイスというかチャレンジを楽しんで取り組んで、続けていけたらいいなと思ってます。年の近い人たちの中に、新しい取り組みをやってる人たちがいるんですよ。若い世代で何か作っていけたらいいなと思います。

〈つづきます〉

TEXT:木田 正人  PHOTO:木田 正人

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