あけましておめでとうございます。
読んでるうちに“気づいたら森にいた”ことを目指すwebメディア「呼吸の時間ですよ」。昨年秋、クラウドファンディングで応援を募り、12月に創刊しました。
まだまだこれからのメディアですが、一人でも多くの方に読んでいただけるよう頑張ります! 本年もどうぞよろしくお願いします。
近況報告というわけではないのですが、年末の29日から31日、3日間かけて羽田からあきる野市まで、多摩川〜秋川を歩きました。
全行程70km。クルマだと1時間半ほどで行ける距離ですが、歩きだと3日かかります。食事や睡眠、休憩もするので、純粋に歩いたのは1日平均6時間。時速4km。
のんびりでもなく、かといって早すぎるでもなく…。一般の人の歩行平均スピードが時速4kmといいますから、何をするでもなく、ただ歩く。
寝るのは2日間とも橋の下でテント泊でした。詳しい場所は言いませんが、初日は某私鉄の駅そばの優良物件。その中でも良さげな、川が目の前の素敵な区画(?)には、案の定、先輩住民が…。近くに居酒屋やハンバーガーチェーンのお店もあって、非常に便利な場所でした。
2日目はちょっと寂しい感じのするところで、寒く(上流だから?)、かつ、久しぶりのボットンでした。
なんでこういうことをやったのかと言うと…
大正期ごろまで、山で伐り出した木材は筏を組んで川を流して運んでいました。筏を操る筏師は花形だったといいます。私たちのホームタウン・檜原村の木材は秋川から多摩川を経て、江戸・東京へ。
かつては木材を通じて、いまは水を通じて、森と街は繋がっています。
それを実感したくて。
口で言うだけでなく、身体で実感したくて、歩きました。
長い旅でした…。初日の羽田が、ずいぶん昔のことだったように感じます。
距離感…。70kmを3日かけて歩くことで、街と森の正しい距離感を掴んだように思います。
この距離感は、縮めればいいわけではないな、と思ってます。
(実はこの企画、「秋川〜多摩川ジャーニー」と名づけ、これまでひっそり行なっていたもので、今回が4回目となるものでした)
「呼吸の時間ですよ」編集長・木田正人
TEXT:木田 正人